ずっとずっと心の底に沈めていたことがあった。怒りという感情は、思い出さないようにしていればなんとかやり過ごすことができる。 ただ、沈めているだけなのでふとしたときに、小さな泡がぷすっぷすっとかすかな音を立てて湧き上がっ…
ずっとずっと心の底に沈めていたことがあった。怒りという感情は、思い出さないようにしていればなんとかやり過ごすことができる。 ただ、沈めているだけなのでふとしたときに、小さな泡がぷすっぷすっとかすかな音を立てて湧き上がっ…
許す、という行為が難しいことを私は子供の頃から強く感じて育った。 深い皺が刻まれたその人の顔はその人の生きていた時間を示すものだった。 どんなに優しげな言葉をその人が口から吐いてもどこか安心してその胸に飛び込むことはでき…
「人は誰しも、世の中を潤したい。 そう思って生きているものではないでしょうか。 あなたの本は、私を潤してくれました。 羨ましく思うと同時に、お礼を申し上げます。」 拙著『人生でほんとうに大切なこと』を読んでくださった…