先日の『神迎え』刊行記念イベント「画・書・紙」展には、
たくさんの方に足をお運びいただきました。
心よりお礼を申し上げます。
(マスミ東京のイベントスペース「MURO」は、
もともとは漆を乾かすために使われていた「漆室」だった場所です)
展示会場となった「マスミ東京」は、
日本の伝統工芸の今を支える重要な場所であり、
この場だったからこそ、広がるご縁を感じていただける
ものがあったように思います。
また、会期中に開催したトークイベントでは、
オープニングに横尾靖さんの石笛(いわぶえ)、
常見幸代さんの鈴にて場を清めていただき、
日本舞踊家の白鳥佑佳さんに舞っていただきました。
日本舞踊家の白鳥佑佳さん http://www.michikaoru.net/profile.html
白鳥さんは、元タカラジェンヌで ”世界を巡る調和と祷りの舞姫”
としても活動されているのですが、登場されたその瞬間、時空が変わった様に感じました。
「いったい、これは何が起きている?」
わずか2分ほどの舞だったと思いますが、
正直なところ、私はかなり動揺していました。
その後、しばらくしどろもどろの司会進行となったのは
そのせいでございます(笑)
神楽を題材にした本を作っておきながら、
まだまだ「舞」というものがわかっていないようです。
アメノウズメノミコト様、もっと勉強します!
完成した奉納時の動画も皆様にご覧いただきました https://youtu.be/KWwlUPdS_s4
なお、当日の様子はJCBのインスタに動画が上がっておりますので、
ぜひ、ご覧ください。
https://www.instagram.com/japan_craft_book/reel/C55x5t-SwlQ
(朗読家・飯島晶子さん https://www.voicek.co.jp/
朗読が始まると、一瞬で誰もが物語の世界へ誘われていきました)
そして、トークイベントの最後を締め括って下さったのは
飯島晶子さんによる『神迎え』の朗読でした。
下記は、本文の一部を抜粋したものです。
鉦が賑やかに打たれ
太鼓がドンドンドンと響き
楽しげな囃子に
四方から神々が続々と顔をのぞかせる
ヤハァー
ヤハァー
ヤハハーハー
幣が風もないのに揺れ始めた
山の霊気が一層濃くなり
神々が次々と舞い降りる
この場を清める者は神を守る者
山の榊 海の塩
ヤハァー
ヤハァー
ヤハハーハー
いつしか 囃子に身を任せ
神様と人とが一つとなった
目の前に見えているのは、着物をお召しになった麗しい朗読家の姿なのに、
耳を傾けているうちに、もう一つの世界が映像として
立ち上がって見えてくるから不思議です。
その映像は、2022年7月23日、焼火神社の例大祭で見ていた
神楽そのものというより、あの場で心眼で見ていたもう一つの世界。
水野先生の絵が動き出し、言の葉をまさに奏でて頂きました。
自分たちが作り出したものが、誰かに託すことによって質量を増し、
より豊かに膨らんでいく。
それは、大きな喜びであり、幸せな体験でした。
感謝ばかりです。
そして、西田誠吉氏の石州和紙に実際に触れていただく
機会となったのもよかったと心から思っています。
実際に手を動かしている方からのお話ほど伝わるものはありません。
西田さん、島根から駆けつけてくださり、ありがとうございました。
さて、これから・・・。
より多くの方にJapan Craft Bookを手に取っていただくにはどうすれば良いか。
その試行錯誤は続きますが、まず、2024年7月23日に開催される、
2年に1度、焼火神社で奉納される 『隠岐島前神楽』を拝見できるツアーを計画中です。
米子空港までは皆さん各自でお越しいただき、
7月22日(月)
境港からフェリーに乗って隠岐諸島・海士町
中村旅館 or ENTO 泊
7月23日(火)
西之島 摩天崖・水野竜生10m作品観光
+焼火神社例大祭・神楽
国賀荘 泊
7月24日(水)
西之島→境港(13:20)
という流れをイメージしています。
飛行機代・食費は別で、島内の移動と宿泊費で多くても
5万円以内にはおさまるようJTBさんと相談中です。
詳細を近日中にこちらのメルマガ、HPでご案内しますので、
ぜひご一緒ください。
(こちらの水野竜生(画)、辰巳紫瑛(書)もツアーにご一緒します)
参加希望の方、詳細を早めに確認されたい方は、
こちらのニュースレターに返信していただくか、
下記のアドレスまでご連絡ください。
きっと、楽しい旅になります♪
Japan Craft Book プロジェクト
代表 稲垣麻由美
official@japancraftbook.com
ーつづくー