つれづれ

【vol.41】刊行イベント「画・書・紙」展 ー「神議り」によって ー

ある日、
「日本の神様の物語を、日本の紙(和紙)にのせて世界へ届けたい」
と思い立ちました。

2021年夏の終わりのことです。

といっても、綴り、描きたいのは、記紀神話の世界ではなく、
もっと根源的なエネルギーのようなもの。

古から語り継がれている縁起や伝承を、
その地で生まれた紙に宿してみたい、と強烈に思ったのです。

 

あれから2年半ちょっと。
それを実現することがどれほど手間を伴うことかもわからず、
周りを巻き込んでしまったのですから、無責任極まりありません。

でも今は、全てのことが、私の意志ではなく、
「神議り」によって導かれてきたのだと確信しています。

でなければ、各分野でこれほどのプロフェッショナル達に、
出逢えなかったでしょう。

 

さて、『神迎え』特装版の試作品ができあがったときに、
Japan Craft Bookの一番の価値は何ですか?」と、
弊社スタッフがプロジェクトメンバーの何人かに尋ねた記録が残っています。

今回、少しご紹介させてください

 

【画・水野竜生】
「『神迎え』を手に取ると、ページをめくるたびに清々しい気持ちになります。めくることで神社に参拝しているような本。それがJapan Cract Book 『神迎え』の特別な部分だと感じます」

 

 

【アートディレクション・デザイン 谷さや】 
「このアートブックのキーワードは集結。画家、文筆家、デザイナー、
校正、和紙工房、製本、書家、翻訳家、そして特別監修として焼火神社の宮司。
ひとつの作品の制作にあたり、これだけのスペシャリストが自ら集っていることが
Japan Craft Book の大きな価値だと思います」

 

【プロダクトディレクション 篠原慶丞】 
「これまでたくさんの本を作ってきました。
特別な本というのは自費出版されることが多いですが、
Japan Craft Bookは、発起人の自費出版ではなく、出版事業として、
伝統工芸を巻き込んだ経済の流れを作ろうとしていることに価値があります。
一般的な流通にのる本とは、生まれが違うこの作品が、
出版業界や市場にどんなインパクトを及ぼすかが非常に楽しみです

 

【表装美術家・マスミ東京 横尾靖】  
「機械的でコスパや回転率が重視される世の中で、
この本は〈自然〉を軸として作られました。
八百万の神々、太陽の神や風の神が詰まっていると感じます。
効率や経済中心ではなく、自然を中心に考えた人々が結束した結果、
生まれたのがJapan Craft Book『神迎え』です。
そのことが神様にとっても一番喜ばしいことではないでしょうか」

 

『神迎え』刊行記念
ー「画・書・紙」トークイベント&展示会ー

.  

水野竜生の『神迎え』原画、辰巳紫瑛の作品、
石州和紙の展示をマスミ東京(大塚)で開催します。

なお、この本に欠かせない石州和紙を提供してくださった
石州半紙技術者会会長の西田誠吉氏が、トークイベントのために
島根県浜田市より駆けつけます。

制作の裏側と伝統工芸の今とこれからについて語ります。
隠岐焼火神社での奉納風景などをおさめたムービーも上映予定。
ぜひ、お気軽に足をおはこびください。

 

また、朗読家 飯島晶子さんに『神迎え』の朗読をお願いしております。
こちらもお楽しみにお越しください。

 

《 日時 》
トークイベント:4月13日(土) 14:00〜16:00 (13:30 開場)
展示:4月6日(土)〜20日(土) 10:00〜17:00(日曜休廊)

《 会場 》
マスミ東京 @masumi.tokyo
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨4丁目5-2 2F
(JR山手線 大塚駅北口徒歩6分)

《 参加費 》
800円(資料・手土産付き/展示の観覧は無料)
Peatixイベントページより、もしくはお電話で(TEL 050-3577-9428 一凛堂)お申し込みください。
https://kamimukae-2024-april.peatix.com/

《 登壇 》
画:水野竜生
書:紫瑛
紙:横尾 靖(マスミ東京)
紙:西田誠吉(西田和紙工房)
プロジェクト代表:稲垣麻由美

朗読:飯島晶子
https://www.voicek.co.jp/

 

《 お問い合わせ 》
株式会社一凛堂
official@japancraftbook.com
TEL 050-3577-9428

最後になりましたが、3月16日−18日に鎌倉で開催した
神迎え』展示発表会には、本当にたくさんの方にお越しいただきました。
心より御礼申し上げます。

石州和紙に描いた水野氏の原画をみなさまにご覧いただき、
多くの方が「あっ、今にも踊り出しそう」とおっしゃられたのがとても印象的でした。
ずっと応援しつづけてくださった皆様とお目にかかれ、
大変嬉しく、感謝の思いでいっぱいでした。

東京での展示・トークイベントは、
より深くお話ができる場になろうかと思います。
お待ち申し上げております。

 

Japan Craft Book プロジェクト
代表  稲垣麻由美
official@japancraftbook.com

ーつづくー

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