スーパームーンの皆既月食を見に、鎌倉から車を飛ばして
伊豆まででかけた。
関東地方は曇りで、ほとんどの場所で月を愛でられなかったようだが、
あきらめずに空を眺めていると、幸い21時過ぎに、
欠けた月がゆっくりゆっくり満ちていく様子をみることができた。
幸運なことであった。
今年に入ってから、何人かの友人が逝ってしまった。
病気であったり、事故であったり、自ら命を絶つということも
あった。
そして、思うのである。
それは、すべてそれぞれの決められた運命であって
早すぎた、と悲しみ過ぎるのはよくないのではないか、と。
寿命は、神様との約束で自分で決めてきたもので
そう簡単に変えられないような気がする。
月の満ち欠けをコントロールできないように。
やわらかな月の光りが、
ときにこれほどの強い光を発するように、
自分の魂も大きく育てていければ、
ただ、それだけでいいのではないだろうか。