つれづれ

憂いあるものこそ美しい。

へこんだもの、
削られたところ、
負ってしまった傷、
そんなものからしか
薫り立たないものがある。

ときにそれは、強烈な色香となり
だれかの心を絡め取るようにして
離さなくなる。

歳を重ねるごとに
くたびれ、みすぼらしくなるか、
色香を増すか。


その違いは、
きっと、自分の人生を引き受ける覚悟の差。

どんな境遇も他者のせいにしない、
と、ただ決めること。



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