つれづれ

狂おしいほどに咲く。

私の住む鎌倉には谷戸と呼ばれる
豊かな自然と人の手が入った里山の融合する場所がある。

この写真は、山崎の谷戸を抜けたところに毎年咲く
一面の「椿、つばき、ツバキ」だ。
この真っ赤な花が狂おしいほどに今年も咲いていた。
まこと賑やかに話しかけてくる。

「こんにちは」 ではなく、「ごきげんよう」
「どうしたの?」 ではなく、「どうなさったの?」
「怒ってるの?」 ではなく、「ご機嫌ななめかしら?」

ってな感じで。

椿の花言葉は「誇り」。

去年は、この花の横に立ち、写真を撮ろうと思った。
でも、今年はこの花を遠くから眺めるだけで十分だった。
近くに寄りつけない自分がいた。

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