梅の季節が終わってしまった。
梅は私の憧れの花である。
暗い夜道、その姿が見えないのに、
ほのかな優しいかほりが、その存在を教えてくれる。
かほりに誘われるままに歩むと
そこに白やピンクの小さな花をいっぱい咲かせていて、
愛おしい姿に胸がいっぱいになる。
ほんの数年前までは、さくらやバラに目が行きがちだった。
でも、見た目の華やかさより、暗闇でもその存在を知らせるかほり。
そんなものにとても惹かれる。
我が身を着飾ることだけでは、たどりつけない存在感。
かぐわしい女。
さて、どうしたらそこにたどり着けるのやら・・・