カテゴリー: つれづれ

  • 国立がんセンターでの物語。ドクターのひとことで笑顔になる。

    国立がんセンターでの物語。ドクターのひとことで笑顔になる。

    がんセンターでの取材が続いている。

    ある40代女性の患者さんが、ドクターに
    「今も、自分が死ぬんだと思うと怖くて眠れない夜があります。
    でも、少し前まではは四六時中怖かったけれど、
    今は、そんなことばかり考えて時間を無駄に使いたくない、
    そう思うようになりました。
    お昼間は、お友達とお出かけすることもあります。
    不安は、少し、減った気がします」
    と、ちょっと控えめな笑顔で話している。

    その言葉に、度々頷きながら、じっと耳を傾けていた
    ドクターがこう言った。

    「そうですか。不安が100から50になったのだとしたら、
    それはよかったです。
    その不安が0になるのは難しいことかもしれませんが、
    でも、少しずつでも、40、30、20・・・となっていければ良いですね」

    患者さんは、その言葉に、はっとしたようで、
    そして、さっきよりずっといい笑顔で、

    「はい」

    と答えていた。

  • 国立がんセンターでの物語。ママと小学生の女の子。

    国立がんセンターでの物語。ママと小学生の女の子。

    面会時間が終わる頃、すっかり暮れたがんセンターでは
    いつも切ない別れがある。

    小学生の多分、4年生と1年生くらいのお嬢さんが二人、
    パパに連れられてママのお見舞いに来ていた。

    時間外通用路の端っこで、そのお嬢さん二人が
    ママのパジャマの端っこをつかんで離さない。
    もう、時計の針は20時を過ぎていた。

    ママが
    「ありがとうね。来てくれてありがとうね。
    またね。ちゃんと宿題をするのよ」
    とその二人の女の子の頭をやさしく撫で続けている。

    その手がはっとするほどに細く、白く、
    私はそこに目が止まる。

    パパが
    「もう、行くよ」と促すほどに
    ママのパジャマの端っこをつかむ手は
    ぎゅっと、強くなるばかり。

    ママが、しゃがみ
    彼女たちの顔をじっとみつめながら
    「おばあちゃんが心配するから、帰ろうね。
    また、土曜日に来てね、待ってるから」
    と優しく言って、
    そのお嬢さんたちは漸く手を離した。

    暗い時間外通用路を歩く、我が子とパパの姿を
    小さく手を振りながら見送るママ。

    大きく手を振り続けながら、
    ママ、ママと、泣きながら、
    パパに引っ張られるように歩く子どもたち。

    こんな風景は、どこの病院でも、多分、
    毎日、毎日、たくさん、たくさん、あるシーンなのだろう。

    だけど、やっぱり、祈らずにはいられない。
    この子たちが、強く強く生きていけますように。

  • 「愛している」より「大切な人」

    「愛している」より「大切な人」

    「あなたを愛している」

    より

    「あなたは私の大切な人」

    の方が、

    私にとっては重みがあるのですが、

    みなさんはいかがでしょうか。

    命に向き合うことを考える日々の中で

    そんなことをつぶやいてみたくなりました。